カネキン小椋製盆所

カネキンの工房

木地師の小椋

木地師の小椋

カネキン小椋製盆所は、長野県の南西部、南木曽町(なぎそまち)の「木地師(きじし)の里」と呼ばれる地域にあります。木地師とは、“ろくろ”を使って皿や鉢といった木工品を作り上げる職人のことを指します。
ろくろというのは、回転させながら作業するための装置のことで、陶芸で使われる粘土を乗せる台をご覧になったことがある方は多いと思います。木地師が用いるろくろは少し違っていて、素材となる木材を固定して、それを回転させながらカンナと呼ぶ道具を使って挽き出していくことによって、美しい曲線を描く木製品を完成させます。

木地師の小椋

木地師は、9世紀半ばの近江(現在の滋賀県)の地を発祥としています。
当時、文徳(もんとく)天皇の第一皇子であった惟喬(これたか)親王は、皇位を継承することが叶わず、俗世間との交わりから逃れ近江国で静かに暮らしていました。その惟喬親王が、現地の住人に木工技術を伝えたのが木地師のはじまりとされており、親王の従者であった小椋大臣実秀(おぐらおとどさねひで)と大蔵大臣惟仲(おおくらおとどこれなか)の末えいたちが木地師の統領を務めてきたと言われています。
樹木を伐るための許可を与えられていた彼らは、すぐれた天然木を求めて全国の山々を歩き、遂には山深い信濃に、そして豊かな木材に恵まれた木曽の地へと辿り着きました。
さらに、ここは中仙道の42番目の宿場であった妻籠宿(つまごじゅく)にも隣接していて、木地もの用具を生活道具として普及させるためには最適な土地でした。
以来、木地師たちはこの地に定住し、南木曾ろくろ細工が発展してきました。
この地で、脈々と生き続けている伝統の技を伝える木地師のひとり。それが、カネキン小椋製盆所の小椋浩喜です。

店舗

店舗

工房に併設された店舗では、木曽の天然木の特性を生かしたろくろ製品など、多くの木工製品を展示・販売しています。南木曽の木地師たちの技法を駆使して生み出されてきた伝統工芸品から、ろくろ技術によって新たな音楽空間を生み出す木製スピーカーまで、現代の暮らしに便利さと豊かさを届ける様々な製品を揃えています。ぜひ直接触れて、その感触をお試しください。木が醸し出すぬくもりは、必ずやあなたの生活に安らぎをもたらします。

店舗

工房見学

工房見学

工房では、南木曽ろくろ細工の制作実演をご覧いただき、職人から工程などを詳しく説明させていただく見学会も承っています。ユーモアを交えた解説がお客様に大変好評をいただいています。
団体はもちろん個人のお客様でもお気軽にご参加いただけますので、ご希望の方は事前にご連絡ください。

ろくろ制作体験

ろくろ制作体験

ご希望の方は、ろくろ体験もお楽しみいただけます。国産の質の高い木を用いて、伝統工芸士と一緒にろくろを使いながら器を作っていきます。お客様のリクエストをお聞きした上で、職人がアドバイスを行いながら、世界で一つだけの作品づくりを目指します。ろくろ体験には必ず事前のご予約が必要です。ご予約はこちらからどうぞ

【初心者大歓迎】南木曽ろくろ細工で
オリジナルの木の皿を作ろう!

アクセス

けやき工房 カネキン小椋製盆所

住所長野県木曽郡南木曽町吾妻4689-108
TEL0264-58-2021
FAX0264-58-2637
定休日無休
営業時間8:00~17:00
E-mailkijiya@kanekin-ogura.jp
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